カテゴリ:どう残すか( 12 )

ページ数が246ページで1冊7,536円でした
 でんでんむしの場合、このブログを全部本にするように頼みました。あとで考えて思ったのは、目次をつけるのを忘れていたというより「インデックス」という項目があったのに、なんとなく別のことを想像してしまってこれをつけなかったこと、「はじめに」なども入力すればつけられたのですが、めんどうなのですっとばしたことでした。
 テストであっても、本の形にどこまでできるか、可能な限りやってもよかったですね。ともかく、そんなわけで、未完成不完全ながら、このブログ全部で246ページになりました。こうなると本の束(厚さ)も1センチを超えますので、ちゃんと背文字も入ってきます。
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 これで費用は「冊数:2冊 料金:15,647円 (印刷料金:15,072円、送料:575円)」となります。
 高いといえば高い。1冊7,536円という本は安くはないかもしれませんが、「ブログを残す方法として、本の形にして残す」という目的が、これでかなえられるなら、まあ満足ということになります。
 実は、コレとは別に縦書きのも試してみたのです。句集なんかもこの方法でできないか、とテストをしてみました。これは58ページだったので、「冊数:1冊 料金:1,785円 (印刷料金:1,260円、送料:525円)」でした。
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今後に残された問題点
 とりあえず「MyBooks.jp」をテストしてみて、いくつかの問題点も感じました。それらについて最後に挙げておいて、今後の改良を期待したいと思います。
■?■ まず、その縦書きですが、句集はやはりちょっと無理かな、というふうに思いました。句集は1ページに数句というのが普通ですが、こういったレイアウトができないし、本文の文字が小さくなり過ぎてしまうのです。こういうことにはブログをそのままというのではまったく対応できないのです。
■?■ 表紙のデザインがいまいち。今朝見たら、デザインの数が10種より増えていましたが、縦組みに対応するものがひとつもないし、もう少しバラエティがほしいですね。
■?■ たとえば、現在は“非公開”に設定してあると利用できないので、なるべく人には見られたくないというときにも、一時的に“公開”にしなければなりません。“ブログを本の形にする”というのはそれでいいのですが、逆に“こういうことができるのなら、ブログに書いて本の形にしたい”というニーズもあるはずですね。
■?■ 「字下げ」というのは、改行の頭を一字分空けることですが、これは印刷物の場合特別なケース以外は常識です。でんでんむしのブログもそうしてあります。それで、設定で「字下げあり」にしたところ、出来てきた本を見ると最初の1行を除いてあとは全部「二字下げ」になってしまいました。これは二重に変なシステムになっている。
■?■ やはり、PDFファイルでの編集や修正ができるようになっていると便利ですね。PDFファイルを見て、気になるのは写真などが入ると、微調整ができない自動的な組版のために、変な空きがあちこちのページにできてしまいますし、たった1行で1ページをとってしまうような場合にも、ちょっと直せばきれいに収まるはずですから。
■?■ 原則として、ブログの一項目が「改ページ」にならなければなりません。これは、処理ソフトのバグかなんかだろうと思いますが、ところどころ「改ページ」にならず、「追い込み」になってしまいます。これはブログで修正しようにもしようがないので、大いに困ります。
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たとえばこのブログを本の形にすると
 段ポールの板で梱包されてきたのは、2冊の本。(これは2冊注文していたからで、もちろん1冊でも注文はできます。)
 でんでんむしの場合、今回は最初のテストケースということで、PDFファイルを見て、これはどうかなというところがあっても、あえてそれは手をつけず(“つけられない”が、それをブログの方で修正対応することもしなかった)そのまま本にしてもらいました。
 これが、その本の表紙と、中を開いてみたところです。
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 判型は、A6・B6・B5の3タイプしかありませんので、ここではB6判にしてみました。本文はブログと同じく横書きにしてみました。縦書きにすると数字や欧文などで変になることも容易に予想されます。字体は明朝体。教科書体なども選ぶことはできますが、見出しだけ変えるとかはできません。
 見出しも本文も、字の大きさは選べません。これらは、マージンや行間やノンブルやページ割、版面、扉などなどをふくめて、編集の領域に関することはすべて“おまかせ”なのです。(なお、今度エキサイトブログで可能になった、文字の大きさや色指定などが、本にそのまま反映されるかどうかは未確認です。)
 長年編集者として、数えきれないほど本をつくってきたでんでんむしとしては、「こういう本づくりも気が楽で実にいいなあ!!」というのが、第一の感想でした。

おおまかのところはなかなかのでき
 表紙は、10種類の中からいちばん合いそうなものを選んだつもりでしたが、これはもっとデザイン選択の幅を広げないと困るだろうと思いました。
 製本はいわゆる並製本で、ハードカバーではありません。そうそう、当然用紙も選ぶことはできないお仕着せですが、表紙の紙はもう少し厚手のほうがよいかな、という感じです。見返しの貼り合せはなく、黄色い用紙が片面1枚だけ表紙と本文用紙の間に挿入されています。
 文字の印刷は、結構きれいに仕上がっています。オンデマンド印刷もここまできたか、という感慨があります。
 あ、そうそう。写真ね。
 写真はねえ。まあ、それなりです。でんでんむしブログでは写真はメモ代わりで通していますので、ゲイジュツ的写真もコンテストに出すような写真もありません。その意味では、これで十分なのです。そのうえ、ブログに載せるために、わざわざ一手間かけて解像度を落としてファイルを軽くしていますので、そのせいもあります。
 もし、写真をメインでとはいわないがもっときれいに出したいというときは、エキサイトのファイル制限ぎりぎりに容量を調整してみたほうがいいかもしれません。
 いずれにしても、こうも簡単に、これだけの本が短時間の間に、しかも1冊でもできるというのは、すばらしいことです。
 これで、でんでんむしが提唱する「個人史」も、ますます身近にできる方法論の範囲が広がったということができます。
 あ、いくらかかったのかって? 料金表は「MyBooks.jp」にも基本料金が掲示してあります。ページ数によって異なりますが、それといくつかの問題点については、また明日。(もったいぶるなって! イヤ、そういう問題じゃなくてね)
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まずエキサイトブログをPDFファイルに変換
 新規ユーザー登録できましたか? これは、実際に注文しなくてもかまいませんので、その気のある人は、とりあえず登録しておいても、多少の個人情報は書き込まなければなりませんが害はありません。新規登録ページではメルアドのほかに「ニックネーム」を聞いてきます。なんでしょうね、これは。IDとは違うんでしょうかね。こんなふうに、ページによっていろんな言い方をするので、初めての人はうろうろします。ファイル作成や印刷を申し込むときにも、設計者が要求する形式から少しでも外れると、いっこうにページが変わらず、止まってしまいます。こういうとき、どこがどう気に入らないのか、明記してくれればいいのですが、それもないと立ち往生してしまいます。
 ま、そのへんをつつくのはいいかげんにおいとかないと、先へ進めません。
 この「MyBooks.jp」は、「エキサイトブログの内容を、そのまま本にする」というサービスです。あ、これ昨日も言いましたね。ここで肝心なことは、この場ではまず、「エキサイトブログ専用」だということです。これを逆に考えると、ほかに自分が本にして残したいことがあれば、そのための目的でエキサイトブログに書き込む、ないしは別に新たなIDを取って新しいブログをつくればいいわけです。
 「MyBooks.jp」では、ブログをPDFファイルの形式に変換し、このファイルからオンデマンド印刷機で出力をし、製本しています。Adobeが提供しているPDFファイルは、もうネット上では広く使われているテキストや画像の表示形式ですが、Adobeのソフトを購入すれば簡単に自分でもつくったり変換したりすることができます。一般には、読み取り専用だけのソフトAdobe Reader(ついこの前まではAcrobat Readerといっていた)をどこからでも無料でダウンロードすることができます。
 「MyBoos.jp」だけを利用する場合にも、PDFファイルを自分で開いてみなければ始まらないので、Adobe Readerは必要です。

どんな本の形にするのかできるのか
 「MyBooks.jp」では、ファイルの作成を申し込まなければ、なにも始まりません。このときに、いろいろ本の体裁・仕様になどについて、細かく(といってもたいしたことはない)指定をします。
 たとえば、本の判型(本の大きさ)、表紙のデザインと色、縦組みか横組みか…といったことです。表紙などは10種類くらいとそのカラーバリエーションしかないので、そんなに選択の余地はありません。
 ブログをPDFファイルにするところまでは、何度でも無料でやってくれるのが、このサービスの基本です。というより、自分でPDFファイルをつくっても、ここではそれを本にしてくれません。「持ち込み禁止」なのです。
 あくまで、「ブログをそのままPDFに変換する」のです。これは、機械的にやるので、時間はホンの数分しかかりません。変換を申し込めばすぐに「PDF作成が終了しました。」というメールが来ます。
 そのメールには、「以下のURLでファイルをダウンロードしてご確認ください。」とありますので、そこからPDFファイルを取り込みます。
 それをみて、気に入らないからといって、自分で修正することもできません。もし、修正の必要があればブログの方を直したうえで、PDFファイルをつくり直して対応するしかありません。
 ブログの全部ではなく日付によって一部だけを選ぶことはできます。コメントなどをそのままつけることもできます。写真はカラーでそのまま入ります。

PDFファイルからオンデマンド印刷へ
 PDFファイルを確認して、これでいいよ、ということになると、ここで改めて印刷の申し込みをします。ここで支払義務が発生しますので、費用や決済の手続きが必要です。支払はクレジットのみです。ここではセキュリティの表示がなにもでないので、ちょっと不安になったりします。
 ま、いいかってんで申し込むと、こんどは「印刷オーダーを受付しました。」というメールがすぐに送られてきます。
 ここに料金の明細とともに「印刷オーダー番号」というのが示され、これはできた本の裏表紙にも印刷されます。つまり、本の管理はタイトルとかではなくて、すべてこの番号で行なっているわけです。
 印刷はオンデマンドです。オンデマンドとは「お気に召すまま」みたいな意味で、必要なときに必要な分だけ即時に対応します、というものです。そもそも印刷というのは、オンデマンドの精神とは対極にありました。一時に大量に印刷しておいて、少しずつ使うのが印刷物の方法で、多く刷ればそれだけ一部当りのコストは低減されます。だから、少部数しか必要ないというものでは使えない、すごく高コストになる、という宿命があったのです。オンデマンド印刷では、「一冊でもOK」。
 思えば、でんでんむしが、このオンデマンド印刷機と初めて出会い、その普及を待望してから、もう20年以上になります。随分と遅々とした歩みでした。出版社などではもう10年くらい前から、絶版本などの購入希望者へのサービスとしてやっていたものですが、なかなか一般に普及はしませんでした。
 コンピュータに直結して、そこからデータを送り、印刷して製本してハイできあがりというこの機械は、すばらしいものですが値段が高い割にはニーズが顕在化せず、先行投資するところが少なかったこともあるでしょう。
 この機械も徐々に進歩してきました。印刷もその初期に比べるときれいです。
 印刷オーダーをしてから、でんでんむしの手元に佐川急便で届くまで、4日しかかかりませんでした。
 さて、その出来栄えは…。それは明日のお楽しみ。(といって、もったいつけるほどのことではありませぬ)b0095231_8143465.gif
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「MyBooks.jp」とはエキサイトとは別のサイトです
 エキサイトが自身でやろうとしたのが「PDF出版」で、これは今でも“環境設定”のメニューのなかに残っていますが、エキサイト始まって以来これはずーっと“準備中”のままで、要するに使えないということです。
 実をいえば、でんでんむしがエキサイトでのブログを選んだのは、これがあったためでしたが、いっこうに始まらないのでイライラしました。
 それで、前の『重箱の隅でごろごろごまめかな』は、もう自分でやっちゃえ!と、ワープロソフト(ホントは編集ソフトも使えるのですが、それは一般的ではないので比較的誰でも使えるワープロソフトにした)でプリントして、丸善の“製本工房”という製本キットで製本したのです。
 その、経緯は、このブログに書きました。
 で、昨年後半から始まった「MyBooks.jp」のサービスですが、これはエキサイトが別の会社と単に提携しているものです。つまり、エキサイトと「MyBooks.jp」は、まったく別の会社です。
 エキサイトの“環境設定”のページを開くと、“MyBooks”と“MyBooks.jp”のバナーとその下の“マイブログを製本”というのがありますが、これはどれを押しても同じで、ここから“ MyBooks あなたのブログをブログ本に作ってみませんか?”のページに飛びます。ここではStep1から5までの概略説明があります。
 このページの一番下に「MyBooksへ」というボタンがあります。これをクリックしたところで、エキサイトを離れて「MyBooks.jp」のサイトに入ります。

「MyBooks.jp」はなにをするところなのでしょうか
 ここではまず、「ユーザー登録」をしなければなりません。「ユーザーID」と「パスワード」は、エキサイトのものとは、まったく別にしなければなりません。
 でんでんむしの記憶では、このサービスが始まった日に、さっそくやってみたのですがなかなかうまくいきませんでした。その原因は、推測ですが、最初にエキサイトと同じIDを入れたからかもしれません。だって、こういうのって際限なく増えていって、収拾がつかなくなります。なるべく同じにしておきたいと、誰でも思うじゃありませんか。
 もし、この二つの欄にエキサイトのIDなどが、出てきたとしても、それは削除して新たなものを入れたほうがいいでしょう。
 この新規ユーザー登録からしてが、なかなかややこしいですね。今回もまた、すんなりとはいきませんでした。一発では、まずうまくいかないようですから、しつこく試してみてください。何が原因かよくわかりません。おそらく、エキサイトとの連携がいまいちうまくないのだと思われます。
 それなら、エキサイトとは関係なく「MyBooks.jp」のサイトにアクセスすることもできるのですが、それでは「エキサイトブログを本にする」(つまりエキサイトにも手数料が入る)というビジネスモデルが成立しません。
 なんども試して、再起動し直したりして、やっとできた、とだけ報告しておきましょう。
 単純なことほど面倒でわかりにくいということは、世の中にはよくあります。それは、こういうページやシステムを設計する人が、自分の頭の中だけのイメージでそれをつくっているからです。
 このページもそうです。決して親切とはいえません。
 とにかく、この経験からいうと、エキサイトのIDとはかぶらないもの(一部だけの文字の変更や入替えなどは避けたほうがよい)、まったく別のものにするほうが確かですし、それをきちんとメモを取っておくのを、くれぐれも忘れないように。
 断りもなにもありませんが、ここから入る別のサイトを運営している会社は、一番下に書いてあります。
 「変換・印刷・製本・納品 欧文印刷株式会社 / 販売・運営・サポート イースト株式会社※Obunest(オブネスト)は、欧文印刷とイーストの共同事業名です。」とあるとおり、二つの会社の合同ビジネスらしいのです。
 つまり、どうやらわれわれは「Obunest」と彼らが称しているプロジェクトに参加することになるようですね。そして、これは「BizPalブログ本作成サービス」で、あなたのブログを本の形にしてくれるというものなのです。
 あ、だいじょうぶ。まだまだ、実際にやるかどうかここで決めなくても…。お金はいりませんから、もう少し中に入ってみましょう。
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 このブログは、終了していますが、臨時の追加更新をします。
 「ブログを利用して個人史を残そう」と提唱している当ブログでは、お金をかけなくてもできる方法として、パソコンのワープロソフトなどを使って、プリントアウトすれば、とりあえず記録ができる、というところから始めました。
 エキサイトの「PDF出版」なるものの展開にも期待していたのですが、結局これはものにならず、外部のシステムとの連携に切り替えたようです。
 それが「MyBooks」のサービスですが、でんでんむしも試しにやってみましたので、その結果を、明日以降順次ご報告します。
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 この頃の新聞ときたら、まったく落ちたものだ。全紙面の半分(以上か?)を占める広告が、やくたいもない通販と健康食品と結婚紹介クラブと古いスターのビデオCDと英会話とツアー旅行と印鑑と複製画や掛け軸の広告…そんなものばかりで埋め尽くされている。新聞広告から一流企業が撤退し、その穴をこうしたところが補っているのだろうが、なんか様変わりになってしまった。やたら昔のことをもちだすのもどうかとは思うし、何も一流企業だけが立派なわけではないし、新聞広告の意味と役割がフリーペーパーやチラシ並みに変わってきた、と解釈するのが妥当なのだろう。
 そんな新聞広告の中に、数社入り乱れて目立っているのが「本にする原稿を探しています」式の自費出版の広告である。
 たまたま、ヒロクンさんという方からのコメントで、文章の書き方の記事が参考になったといっていただいている。お世辞にしてもそういう反応はありがたいことだ。このヒロクンさんも、ご自分で小説を書いておられて、それを自費出版で出すことになったとのこと。
 そうか、そういえば自費出版についてはまた項を改めるといっておきながら、まだ何も書いていなかったと気がついた。自分で『個人史』を書き残すことを提唱している以上、その選択肢の一つとして、表現し残すという点でこの形態も無視できないし、あれだけ新聞で広告していれば、いろいろな人がいろいろな問題に直面することもあるかもしれない。それらについて、事前にいくらか情報があったほうがよいかもしれない。
 といっても、でんでんむしには自費出版で本を出した経験はない。(常連コメンテーターのかたやまさんは、若い頃の作品から集めて詩集を自費出版で出したと、以前のコメントに書いていただいている。)だから、その体験からというのではなく、出版業界の商売の一つとしてそういうものがあるという常識からわかることだけしか、ここでは書けない。
 自費出版というビジネス自体は、かなり昔からあるし、新聞社から出版社まで、大手も中小もこぞってやっているもので、特別めずらしいとか新商売というわけではない。ただ、これまでそういう商売のお客は出版を別の目的の手段の一つに使いたいとかいう限られた人であることも多く、あらかじめちゃんとお金を出す意思をもって依頼し、出版社などがそれを本にするための専門技術を提供して受けるというのが普通であって、近年のように書籍広告の体裁をとりながら、全国各地で説明会まで開いて自費出版のニーズを一般大衆から大々的に掘り起こそうというような動きはなかった。
 そういう広告には「自費出版」と明記していないものもあるため、自費出版とはどういうものか、よく理解しないままに「売れる原稿探してるんならオレのいい原稿があるぞ」「出版社から依頼された」と短絡する人がいても不思議ではない。
 「自費出版」とは読んで字の如く「自費」で行なう「出版」であるから、当然ながらお金がかかる。いくらかかるかは、それこそページ数や内容や体裁や部数や業者や手間暇のかけ方などによってピンからキリまであるので、だいたいこれくらいともいえないが、数十万円から数百万円はかかるのである。
 それだけの予算をかける気がない人は、こんな広告はとっとと無視したほうがよい。お金をかけなければ自己表現ができない、というわけでもない。でんでんむしのいう『個人史』は、基本的にお金をかけないことお金がなくてもできるんだ、ということをいちおう前提にしている。
 しかし、世の中にはお金で済むことならそれでもいい、と考える人も少なくない。それはそれで立派な考え方であり、パソコンでプリントしたようなチンケなものではなく、ちゃんとした体裁の本にして出版社から出して、本屋にも並べて売りたいんだ、そのためならお金は出すぞ、という人ならば、これはこれでひとつの選択なのだ。
 これには、お金のほかにもいくつか注意点がある。まず、たとえ自費であっても、出版には違いがないのだから、本屋に出してあわよくばベストセラーになるだろうとか、テレビや映画化の話がきたりして、これで一躍作家になれるとかは、期待しないことだ。
 あるんですよ、これ期待する人が。世の中そんなにアマイもんじゃないということはわかっているつもりでも、自分のこととなると途端に目が見えなくなってしまう人もあるので、あえてよけいな一言。でも、広告にも“ベストセラー、テレビ化”とかうたってありますよ。そりゃたまに例外的にあるでしょうし、あるかもしれないけどそれは宣伝材料として仕掛けたのかもしれない、それくらいのことは想像しておきましょう。(とはいいながら、内容次第では自費出版で出したものが、商業出版の目に留まってそのルートに乗って売れたというのもあり得ないことではない。)
 また、これで担当者から原稿を褒められても、舞い上がってオレはスゴイんだなどと錯覚してはいけない。自費出版を業とした出版社は、お金を出してくれる人がお客様なのであるから、原稿を褒めるくらいは読まなくてもできる当然の業務である。それが、社会的に認められたとかいうこととは別なのだ。
 “本屋さんに並びます・売ります・広告もします”というのをセールストークにしているところもあるようだが、これも当然ごく限られた範囲でのことになる。普通はそれは、住所地の近所の本屋さんに置くとかいう話だと思っておくべきであろう。いったい、部数はいくら刷るんですか。全国の主立った本屋さんに並べてもらうには、そのための出版社の営業努力も必要だが、少なくとも4〜5,000部程度の印刷部数もなければ不可能なのだ。広告にしても、紙面で見る限り、受けた自費出版の作品すべてを広告しているとは思えないので、なにか条件があるのだろう。
 こういろいろ並べ立てると、お前は自費出版に恨みでもあるのか、と勘ぐられそうだが、そんなことはない。でんでんむし自身も、編集者として会社の仕事として、そういうお手伝いのいくつかもやってきたという経験はある。世の中のあらゆる商売がそうであるように、すべての条件を納得してお金を払い、その対価に値するサービスや利益を得られ、お客が満足し、ビジネスが成り立つなら、それはお互い結構で、誰が文句をいうスジでもないのである。
 自費出版の場合も、ふつうにはまず本を出すことなどどこの出版社も受けてはくれないが、自分で費用を負担すれば、それも可能だというシステムがあるという意味では、それはそれでいいことだ。その結果、ちゃんとした印刷製本の、立派な装丁の、いかにも市販の普通の本と変わらないものが「自分の本」として完成し、それを手にしたり親戚一同に配ったりするのも、自己満足だろうがなんだろうが、何ものにもかえがたい表現の喜びであろう。
 そういう理解ができる人のために、自費出版は存在している、ということをいいたいだけなのである。
 このあいだも、丸の内の丸善本店のコーナー(丸善でも自費出版の相談に応じるカウンターを常設している)を通りすがりに見ると、いかにもお金には不自由していないといった感じの70代とおぼしき老夫婦が座っていて、係の人となにやら相談している。
 いったい、この人の場合にはどんな表現意欲をお持ちなのだろうか。小説ということはないだろうな。夫婦で揃ってきているところをみると、子孫に残す一代記なのか、あるいは句集・歌集なのだろうか。いや、それとも長年やってきた仕事の記録なのか。ちょっと後ろに立って話を聞いてみたいような衝動にかられたが、でんでんむしも非常識な人間ではないので、その場をそっと通り過ぎた。
 いずれにしても、自費出版で本が出せる、出した、出そうという人は、恵まれた余裕のある幸せな人生を送ってきた人に相違ない。b0095231_5362323.jpg
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■ホンとの本にしたければ自費出版でも [2005-12-21 08:16 by den8den8]
 「おっと、そんなんじゃダメだ。」「おれの原稿はそんなちんけな体裁はふさわしくないぜ。」「もっと、ちゃんとした立派な本にしたいわ。」「書店に並べて売りたいね。」
 でんでんむしがいう「一人一冊」は、“誰でも簡単に”、“誰の手も借りず自分自身の手で”、“そこらにあるコンピュータの活用を兼ねて”、“お金をかけずに”、“自分自身のために”、できますよ、やってみたら、というのがまず基本なのですが、世の中には、そういいたい人もあるでしょう。
 ものはついでですから、そんな「立派なちゃんとした本にする」という場合のことも、考えてみましょう。
     ★
 ここではブログに書きためたものを残すために、という前提で話を進めてきました。そのテーマや内容は、それぞれの人によってさまざまで、その評価も世間的に認められたものとはいえない、個人の一方的な発信です。
 ですから、最初からまとまったら本にしましょう、などという話は一部有名人ブログ以外にはないわけだし、それを商業ルートに乗せる道があるわけではありません。つまり、書店で並べて売る本とは、まったく次元が別なのだということです。
     ★
 では、それ以外で「立派な本」にする方法は、あるのでしょうか。「自費出版」というのがあります。これは文字通り、本にするために必要な費用を自分で負担する、というものです。これも、最近はブームとかいわれていますが、ずーっと昔からあった商売で、大手の出版社や新聞社も、ほぼ例外なくやっています。もちろん、中小の出版社や印刷会社なども看板をあげているところがたくさんあり、神保町など町を歩いていてもここでもやってるのか、というくらい目につきます。
 神保町を歩かなくても、雑誌にはかたすみに案内があったり、もう十年以上前から新聞では全5段の派手な広告で目立っている会社もあります。最近ではいよいよ、ブログなどの書き手を狙って、サイトにバナー広告まで出るようになりました。ですから、これらについてはもはや説明が不要でしょう。
     ★
 ただ、世間の人が誤解しやすい点についてだけ、念のため補足をしておかなければならないでしょう。
 自費出版には、それなりにお金がかかります。金額はケースによって幅が生じますが、数十万から数百万までいろいろです。
 部数も条件や希望によりいろいろですが、ふつうは数百から多くても千部くらいまででしょう。
 できた本は、書店には流れないというのが原則だと考えるべきです。なかには「書店で売る」ことを売りにしているところもあるようですが、数百部の部数で全国の書店に流れることは、まずあり得ないと考える方が筋が通るでしょう。著者の住所地周辺だとか、できても一部の地域限定という範囲内でのことだ、と理解しておくことです。
     ★
 「でも、そういうのでベストセラーがでたって聞くよ。」
 確かに、そういう例がないとはいえません。そのいくつかは、宣伝のためのしかけがあったりするのですが、なかには本当に売れる商品になるというものもあるでしょう。
 一昔前と違って、最近では著者の幅は格段に広がってきている、といえます。出版社のほうも、素人のアイデアや作品を、ビジネスのネタとして尊重しよう、といった傾向もあるようです。
     ★
 でんでんむしが、今年の秋に「ふつうの人の個人史の書き方・残し方」を出版してもらったのは、自費出版ではなく商業出版です。その版元の「楽書館」は、発売元「中経出版」の子会社ですが、自費出版もやっています。
 社長さんに聞いた話では、やはりそこに素人さんが自費出版に持ち込まれた本で、これは売れると市販したものが、ベストセラーになったものもいくつかあるそうです。
 書店には置いていない直接販売の中高年向けの雑誌『毎日が発見!』(角川出版)一月号に、でんでんむしが取材を受けた記事が載っているはずなのですが、その版元でも今度新たに自費出版を始めたのだそうです。
     ★
 ブログで腕を磨いて、自費出版に予算がとれるという人、自分の書いたものの内容と商品価値に自信があるという人は、ぜひがんばって挑戦してみてください。
 
 
■今年もまたひとつ年輪を加えてきて… [2005-12-23 08:15 by den8den8]
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 エキサイトブログに新しいスキンがでたので、さっそく取り替えてみました。どうも新しもの好きなところもあるのでね。「年輪」ですね、これは…。

 一年でひとつ刻まれる年輪は、日当たりのいい南面は幅の広い木目の刻みになり、北側は狭い木目になるという木がよくあります。だいたい日当たりのいい南面でのびのび育った木よりも、寒風吹きすさぶ北の斜面の日当たりの悪いところでじっとゆっくりと大きくなった木のほうが、いい材木となる木なのだそうですが、これもでんでんむしのような単純な人間には、わかりやすいなるほど〜と納得してしまう話です。
     ★
 今年も、またひとつ年輪を加えてきました。
 どんなことが、この縞目に刻み込まれてきたのでしょうね。
 それは、人は誰でもあるが一様ではなく、外から眺めただけではわからない。思い切って輪切りにしてみないと、その縞目は見えてはこないのです。
 自分で自分を輪切りにしてしまうのですから、この作業はなかなかまだ若木のうちにはできません。
 ある時期になったら、自分でその年輪の縞目を数えて読んで、記録して残しておきましょう、というのがでんでんむしのいいたいことです。
     ★
 しょぼしょぼと続けて満八年になるホームページと、去年から始めたブログに加えて、今年はでんでんむし的には「ふつうの人の個人史の書き方・残し方」という本を出させてもらったので、これででんでんむし構想は、ぐるりと関連性ができてつながることになりました。これまでやってきたこととも、めでたく自分なりにはつじつまが合うことになりました。
 折から年末年始のお休みもあります。ぜひみなさんにもこの本を読んでいただきたい、そして、日本人の習慣としてまだ定着していないそれを、実践しようという人が一人でも増えることを、著者として祈らずにはおられません。
     ★
 この「重箱ブログ」にリンクをつけていただいている、falls_niagaraさんとantsuanさんには、それぞれのブログでライフログにもあげていただいています。ありがたいことです。
 「書く」ということが、ふつうの人のふつうの行為になったと、ブログ世界では明らかにいえます。そこで、ブログをプリントにして残すことから始めれば話が早いという一面もあるので、ここひと月ほどは「一人一冊」のヒントを提供すべく、月水金とひとりごとを続けてきました。
 それも、今日でおしまいです。
     ★
 考えてみれば(もちろんそれは今頃気がついたというわけではないのですが)、ブログの読者とでんでんむしの書いた本の読者は、うまく重なりません。ブログ読者兼書き手は、やはり若い人や現役の仕事人が中心でしょう。でんでんむしの本を読んで実践してもらいたいと思う層は、主にはやはり年輪を振り返るにふさわしい60過ぎの熟年層なのです。
 いろいろ聞いてみると、そういう世代でコンピュータも使えてブログもやっているといった人は、ごくまれだというのが圧倒的多数意見のようなのです。
 そうであれば、こんなところでいくら宣伝してみても、効果がないことになるのですが、かならずしもそうでもないと思います。
 若い人には、ぜひみなさんのご両親や、祖父母がご健在ならば、ぜひそういう人のことを考えてみてあげていただきたいのです。
     ★
 でんでんむしの提言は、これまでに知らず知らずのうちにみんなが身に纏ってきたいくつもの障壁を乗り越えなければ、なかなか実践には至らないものです。
 それだからこそ、いまあえてみなさんにこういうことを真剣に考えて、そして実践してほしいと願ったのです。
 でんでんむしとしては今年はこういう形で、またひとつ年輪を刻むことができました。それもまた、みなさんのお陰です。ありがとうございました。

追記:
 前に「A5の用紙はそこらの文房具屋にはおいてない」と書いていたのですが、そういう商品がないわけではないのです。昨日、有楽町のビックカメラで、コクヨのA5判KB用紙を売っていたので、買ってきました。
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 ここまでが再録分です。b0095231_70761.jpg
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■ホッチキスで綴じたりするのは止めて [2005-12-16 08:42 by den8den8]
 でんでんむしが提唱している「一人一冊」は、“誰でも簡単にお金をかけなくても自分だけの一冊の本を残せるよ”というものです。その内容も、いろいろあるし、なにも一冊しかつくっちゃいけないというモノでもないので、やりかたが気に入ったら、何冊でもつくってみてください。
 ここでは、溜まったブログの内容を、ワープロソフトを使ってプリントし、それを綴じて本の形にして残す、という前提でこれまででんでんむしも初体験の様子を実況中継してきました。
 プリントができたとして、次は製本です。
     ★
 実は、自分の手づくりで本の形にしようというときに、いちばんやっかいでむつかしいのが、この「製本」なのです。
 普通の商品として売っている本でも、折った紙を糸でかがったり、強力な特殊糊でくっつけたりしているのですが、個人で手づくりに同じ方法は使えません。新聞広告でごくたまにみる「製本機」というのもありましたが、いまはどうなんでしょう。でも、「一人一冊」のためにだけこうした機械装置を買うというのもねえ…。
     ★
 プリントした紙を、ただ束ねておいてある、というだけでは「本」になりません。
 製本では、表紙も問題になります。よほど趣味人で、そういうのが得意だという人なら、ボール紙を芯にして布ばりで凝った装幀も可能かもしれません。しかし、ふつうの人ではそこまでできません。
 堅い表紙ではなくて、やわらかい表紙なら簡単にできるかというと、これもまたそうでもないのです。専門用語では「くるみ」といって、表紙の少し厚手の紙を巻き付けて糊付けする方法も、ないことはないのですが、まずきれいにはできません。
 ホッチキスでガチャンと…?
 それは、いけませんです。それは、およしになって…。
     ★
b0095231_7472073.jpg でんでんむしは、なぜかくも「本の形」に固執しているのでしょうか。
 それは、せっかくの自分の記録は、できるだけ長く後世に残したい、と考えるからです。
 だいたい、プリントしたものとかはいつか必ず捨てられてしまう運命にあります。中途半端なものだと、散逸していつの間にかなくなってしまうし、本人が生きている間は残っても、代が変わったりするとまず「整理」されてしまうものです。
 それを避けるためには、いちおうちゃんとした外見を保った「本の形」にしておくのが望ましい、と思うわけです。
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 それに適したものが、市販されていました。丸善がだしている「製本工房」というのがそれです。
 
■折って挟めばとりあえず本になるのよ [2005-12-19 08:59 by den8den8]
 糊も糸も使わない簡単な製本は、プリントしたものを挟んで閉じるだけです。(袋とじの場合は折らなければなりません)
 ですから、完全な製本とはいえませんが、それでも立派に本のような体裁にはなりますし、散逸を防ぐ目的には役に立ちます。
 プリンタもふつうの家庭にごろごろしているのはインクジェットだと思いますが、それでも充分です。ホントはカラーレーザーだと、もっといいといいたいところなのですが…。でも、最近のインクジェットも写真など見事にプリントしてくれます。
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 この「製本工房」を代表とするいわゆる簡易製本キットには、いくつかあるはずなので、みなさんも探してみてください。
 こんな書き方は、情報としてはいささか頼りない表現で申し訳ないのですが、こういうものは仕入れのルートが細くて狭いもののようで、この丸善のものにしてからが、どこにでも置いてあってすぐ買えるというものではないようなのです。
 銀座の伊東屋といえば、文房具ならたいていのものがある、というイメージがありますから、まず伊東屋へ行ってみたのですが、ちょうどシーズンで売り場は手帳とカードばかりが溢れていて、どこにも見当たりません。5Fで聞いたら3Fだというし、3Fへ行ったら5Fだといわれる始末。
 結局、丸の内の丸善本店まで行って、やっとこれを手に入れました。(A5判は1260円)
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 実は、でんでんむしは以前から「とめぞうくん」とかいう名前の製本キットを愛用していました。ところが、この商品がなぜかなくなってしまったのです。これは、とても残念です。前には、それは伊東屋にもあったし、ジャストシステムのネットショップでも販売していたはずなのにねえ。「とめぞうくん」は値段も「製本工房」よりは2割方安いうえに、その表紙はいちおうクロス貼りで手触りも暖かくって、とてもよかった。「製本工房」はビニール加工なので、冷たい感じがする…。
 これに限らず、自分がいいと思っていた商品がなくなって、そうでもないものだけが残ってしまうといったこと、しばしばありませんか。
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 丸善の「製本工房」も、いろいろなサイズを取り揃えてくれているし、横位置のもあるのは、非常にいいのです。ですが、ぜひクロスにしてほしいことと、たとえばA5判のサイズだと、束が薄すぎます。もう少したくさんのページが綴じられるようにしてほしいものです。
 おそらく、挟む枚数を多くすると、中のページがすり落ちてしまうという可能性を心配して、束の薄いものしか出していないのだろうと推測できますが、そんなことはない(「とめぞうくん」はこれより2ミリも厚い)し、どうしても心配なら簡単な糊止めを併用すれば大丈夫です。
 「とめぞうくん」なきあと、「製本工房」にはぜひがんばって、改良も続けていただきたいので、あえて注文をつけるものです。
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 手帳ばかりの伊東屋の売り場でも、独自の棚を確保して自己主張していた製本キットがありました。その名は「とじ郎」。これは、写真を保存するための簡易アルバムキット、というべきものです。
 ブログにも、文章は苦手なので写真で勝負じゃ、というのがあるかもしれません。そういう場合には、このキットもきっと使い道があるのではないでしょうか。
 ただ、このメーカーの商品設計者も、こどもの成長や旅行の簡易アルバムといった程度の固定観念から逃れられないようで、このまま自分の記録としての「一人一冊」には、ちょっと使いにくいものになっています。
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 もっと簡単な、製本キットもあるのです。クリアファイルのような表紙に、プラスチックの背止めに挟んで止めるものです。これなら、どこの文具店にもあります。場合によっては、こういうのでも充分OKよと、役に立つことがあるかもしれません。
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 まあ、ちょっといいかげんではありますが、でんでんむしの場合はこんなふうに考えてこんなふうにやっています、というご紹介まで。
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■こんどはWordで両面も試してみるが… [2005-12-12 08:17 by den8den8]
 要するに、ワープロソフトでは判型よりもまず印刷する用紙の大きさを基準にしてスタートする、そのうえで袋とじにすれば、自動的にA5の二面印刷ができるということが、“EGWORD”の経験でわかりました。
 これをふまえて、こんどは“Word”でやってみましょう。もうあれこれ迷うことはないでしょう。これも、めったに使わないソフトなので、初めての体験です。でんでんむしが“Word”を使うのは、送られてきた.docデータを開くときだけなので…。
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 ページ設定で、A4の横位置にして、文書のレイアウトで余白を調整し、袋とじを選びます。“Word”では、本文のデータを別ファイルから取り込んで流し込むことが、どうやらできないらしいですね。メニューをいろいろ探っても、どこにもそれらしいものがないのです。
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 しかたがないので、エディタでテキストファイルを開いてコピーし、新規書類にペーストしました。
 フォントの大きさがデフォルトでは12pとバカでかいので、全部を選択して、9pに変更します。
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 ここで問題が…。前に標準よりも行間は少し広めにしたほうがよいと書いていたのですが、どうもこれもわが道を行く“Word”には適用されないようです。ずいぶんとアバウトな設定ですが、いちばん狭い行間を選んでも、これが全角(本文の文字一字分の幅)以上空いてしまうのです。行間がこれ以上詰められないのは、ワープロソフトとしてはきわめて遺憾で、これではイカンとでんでんむしは思います。
 あるいは、ほかにどこかにできる方法があるのかもしれませんが、メニューで見てわからないようでは、それもやっぱりダメだと思いますね。
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 それと、プリントプレビューで見ても、見開き表示で出てこないので、どうなるのか、とにかくプリントして見なければわかりません。で、プリントしてみたら、左右に2ページが印刷されました。
 これだけ行間が空いてしまうと、ページが嵩んでしまいますので、この場合は両面印刷で対応せざるを得ません。プリント指示から自動両面印刷を選んでプリントしてみました。
 両面印刷にする場合は、袋とじの場合と違って、中央の折り目のほうがとじ代になりますから、そこに少しゆとりを持たせておく必要があります。
 しかし、この両面印刷というのは、考えてみればなかなかの優れものです。だって、自分で用紙をひっくり返して裏もページ順に印刷してくれるのですからね。試しに4ページ分を両面印刷してみました。
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 なな、なんと〜。両面印刷はできたものの、裏が天地さかさま〜。
 
■結局どーすりゃできるの「一人一冊」 [2005-12-14 07:23 by den8den8]
 両面印刷で裏表がひっくりかえるのは、“Word”だけがオバカなせいだとはいえないようです。“EGWORD”でも、まったく同じようになってしまいました。ひょっとしたら、でんでんむしの使っているプリンタ(Canon MP790)が…と思いましたが、そんなことはないですね。
 やはり、ワープロソフトの想定している両面印刷とは、単ページ一枚のペラでしか考えていないのです。それに、なにより改めて気がついたことは、二ページ見開きの両面印刷というのは、ただ裏に印刷したというだけではダメで、ページ割り・面付けのある程度複雑な設定も必要なのです。
 いまのワープロソフトは、とてもそんなことまでは考えていないのです。
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 前回、“Word”で行間がバカに広いのでこれを詰めようとしたが、いちばん狭い行間指定を選んでも狭くならない、どこかに方法があるかもしれないがメニューでみてわからないようではやっぱりダメなのだ、と書いていました。
 “Word”をよく使うという cyclist_makiさんから、これについて助言コメントをいただきました。ありがとうございます。
 それによると「段落設定」で「行間最小、間隔0」にするのだそうです。まあね、どこかにはあるのだろうとは思いましたが…。「書式メニュー」に確かに「段落…」というのがあるけれど、そもそも「段落」と「行間」は全然別のことです。「段落」のなかに「行間」が含まれるという考え方・日本語の解釈が、間違っていると思います。
 もっといえば、そうだとしても右の操作ウインドウに堂々と「行間」と3つのボタンを付けているのだから、これを押せば行間設定のウインドウが開いてそこで設定できるなら、まだ許せますがね。
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 それにしても、これでやってみると、改行の後が一行分?空いてしまうのです。なんじゃこれは…。これもおかしい。カーソルを置いて詰めても改行するとまた空いてしまう…。また「段落…」を開いてみて、「段落前」「段落後」の間隔が「0.5行」にデフォルト設定されているためだとわかりました。
 これを「0行」にしてやっと、普通の組み方になりました。
 cyclist_makiさんのようによく使っておられる方も、このソフトの「設計思想そのものがよくない」とおっしゃっているので、衆目の見るところは一致しているのです。
 こういうソフトがいちばん広く普及しているなんて、日本のコンピュータのためによくないことだと、みなさん思わないのでしょうか? あるいは、そんなソフトを多くの人が使いこなしているのだから、日本のユーザーはたいしたものだと思うべきなのでしょうか?
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 結局、自分で自分の「一人一冊」の本をプリントするには、でんでんむしが一番最初に、直感的にA5で始めたように見開きとかにしないでA5の用紙を使うのが、ひとつの方法です。といっても、実はA5の用紙は普通そこらの文房具屋には売っていないので、A4用紙を半分に切るという手間が必要になるかもしれません。
 この場合は、奇数ページのみ印刷するという手を使ってプリントし、それが済んだら用紙をひっくり返して、こんどは偶数ページを印刷する、ということにせざるを得ません。(この場合は用紙のページ順に注意!)
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 あるいはまた、片面印刷の袋とじでA4用紙に印刷して二つ折りにするか、ですね。一般には、この方法で印刷するのがいちばん簡単でいいと思われます。これだと、片面印刷なので比較的薄めの紙でも大丈夫ですが、ひとつ問題は束(厚み)がかさばることです。
 したがって、分量が多い場合にはペラの奇数偶数印刷で、そうでもない場合は袋とじの二つ折りで、というのがどうやらすったもんだで辿り着いた結論、ということでしょうか。
 なお、ワープロソフトを使わず、ページレイアウトソフトでプリントする場合にはどうなるかですが、この場合にも同じです。ページレイアウトソフトは、書類製作のためのソフトではなく、あくまでも印刷原稿の作成を目的としたソフトなのですから。
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 その意味では、書類製作のためのソフトであるはずのワープロソフトが、冊子をプリントするという点において、イマイチなのは困ったものです。やはり 12/09付けの冒頭で書いている(これもワープロソフトを使ってみての直感でしたが)ように、現在のところワープロソフトは、ペラ一枚ないし数枚にプリントするだけしか能がないソフトなのですね。
 それでもまあ、ここ何回か苦労してあれこれやってみたような方法であれば、なんとかページものの「本のような形」にプリントすることは可能なのです。
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 さて、これをヒントにして、あなたもご自分のブログやホームページのデータを、「一人一冊」の本にしてみませんか。
 おっと、まだこれではプリントはできても「本」にはなっていませんでしたね。まだ、次の課題が残っています。それはこれを綴じて製本することですが…。b0095231_6521364.jpg
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■ワープロソフトを使いページをつくる [2005-12-07 07:22 by den8den8]
 ではワープロソフトで、ページ編集というものを、試しにやってみましょう。実は、でんでんむしの場合は商売柄ページレイアウトには専用ソフトを使うので、ワープロソフトというものをさわることがありません。これが初めての経験です。
 ワープロソフトにもいくつかありますが、どれも基本的には似たりよったりだと思われます。ここでは20数年来ユーザー(滅多に使わなくてもユーザー)であるEGWORDを使ってみました。
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 ワープロソフトでページ物をつくる場合、まずは判型(用紙の大きさ)を決め、縦組みか横組みかを決め、マージン(文字や画像の印刷面周囲の余白)を決めます。
 それから、見開きか単ページかを決めて、新しい書類をつくります。白いページができたら、本文の文字の大きさを指定しておきます。後からでも、変えることも自由にできます。
 本文は、前に述べた方法で、保存しておいたテキストファイルがあるはずなので、これを流し込みます。この用語は正確ではないので、ソフトによって表現は違います。EGWORDの場合は「挿入」→「書類/絵を」でした。
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 でんでんむしの場合、『blog333』は全部だとかなりの量になるので、とりあえず月ごとに日付順にファイルをつくっていくことにして、やってみました。
 初めてブログを始めた一年前の2004年の11月分データを、A5判の横組みで、見開きにして、画像も入れてみたのが、この画面です。
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 この画面では、ページの様子がわかるように縮小して表示している関係で、文字が汚く見えますが、これはプリントには影響がないので実害ありません。
     ★
 ふつうの人が、初めてこれをやる場合に、留意しておかれたらいいと思うことをあげてみましょう。
1 本文の文字は、あまり大きくしすぎないで、9ポイントくらいにしておくほうがきれいなページになります。
2 見出しはそれより2ランクくらい大きくして、本文が明朝ならゴチックとかに変化をつけるのもいいでしょう。
3 あまり大きな見出し、何段階もある複雑な見出し、色つきの見出しなどにしないほうがスマートです。
4 余白も少しゆとりをもたせて、あまりギリギリにならないようにして、とじ代もみておいてください。
5 画像の周りも一行は空けるようにしてみましょう。(ちなみに、これはブログに使ったデータをそのまま貼ってみました。)
6 行間もここではなるべく詰めたいのでそのままにしていますが、普通は標準よりもちょっと広げた方が読みやすくなります。
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 …と、ここまでは簡単にできました。これでプリントですが、ところが…。
 
■どうしたらちゃんとプリントできる? [2005-12-09 08:05 by den8den8]
 ワープロソフトというのは、あくまでも一枚ないし数枚の紙にプリントすりゃ文句なかろう、という発想でつくられているらしいです。それ以外の、ちょっとややこしいことは、そんなことを求めるユーザーのほうが悪い、ということなのでしょうか。
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 ここまでホイホイできたので、さっそくプリントしてみたら、こんなになってしまいました。
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 ページ設定はA5の縦で、見開きにしてA4用紙に印刷したい…。
 そして、それを二つ折りにして綴じれば本になるではないか、というのがでんでんむしの素朴な考えです。
 ところが、ワープロソフトはそういう考えは、どうやら気に入らないらしいのです。
 いろいろ、こうかああかと試してみる。「見開き」とか、「袋とじ」とか…。
 その結果は、ご覧のとおりのていたらくです。
     ★
b0095231_736428.jpgb0095231_737104.jpg とくに特殊なことをしようとしているつもりはないが、どこが悪いのか、思うようにはプリントしてくれません。
 これくらいは、達人だけが知っている裏技というようなものではないので、マニュアルなど見なくても、メニュー操作から簡単にできなければならないでしょう。
 それができないのは、この“EGWORD”というソフトがオバカなせいなのかもしれないし、使い方を間違えているのかもしれません。
 「そんな聞いたことがないようなソフトを使うからいけないのだ」、「なぜメジャーな“Word”を使わないんじゃ」、「そんな基本のソフトを持っていないのか」…といった声が聞こえてきそうです。
 ああ、それねえ。
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 もちろんそれも、ちゃんと昔から買っている正規のユーザーなのです。だけど、でんでんむしはへそ曲がりなので、あんな使いにくい変なソフトは嫌いなのです。なるべくなら、触らずにすませたい…。
 しかし、“Word”は、みんながいちばんたくさん使っているというソフトだから、いずれはそれもやってみなければ、公平とは言えないでしょうね。が、この段階ではまだ抵抗しているのです。
     ★
 では、“一太郎”ではどうなんでしょう。これは、古いバージョンまではユーザーだったのですが、最近のものを買っていないので、別のシステムで試さなければならず、ちょっとめんどう。しかし、それは“一太郎使い”のかたやまさんが、教えてくれるかもしれないですね。
 まあ、ここでワープロソフトの比較評価をしようというのではないのです。あくまでも、ユーザーが考える、「こんなことできないか」のひとつを、どうしたらできるかを、いろいろ試してみているだけなのです。
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 どうやら、書式の大きさと、プリントの用紙の設定とが、複雑にからみあって、すんなりとできないのだと思います。それは、きっと判型をA5にしてA4の用紙に印刷しようとしているから、うまくいかないのだろうと、ここまでやってみて、そういう見当がつきました。
 ソフトを作って売る人たちに「想像力」が欠けているせいか、でんでんむしがやってはいけない、ユーザーが考えてはいけない「想定外」のアプローチをしようとしているのか、どちらかなのでしょう。
     ★
 このままでは、どうも寝覚めが悪いので、もう一度最初からやり直してみました。
 こんどは、A5にこだわるのをいったんやめて、あくまでもA4の用紙に印刷するものをつくるという考え方にして、それで袋とじにしてみました。
 そしたら、できました!
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 これで真ん中から二つ折りにすれば、一応OKです。b0095231_6462685.jpg
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